企業・学校案内のデザイン書籍

デザイナーにとってデザイン本は、仕事でもプライベートでもなくてはならないマストアイテム。日頃からグラフィック系のデザイン書からWeb系の参考書まで、リサーチしながら気に入った本を購入して楽しんでいます。その中で、最近購入して「買ってよかった」なと思う本をご紹介させていただきます。
紹介書籍
- 会社と人をつなぐ企業案内のデザイン
http://www.bnn.co.jp/books/7056/ - 大学・専門学校と学生をつなぐ学校案内のデザイン
http://www.bnn.co.jp/books/6573/
「企業」と「学校」という事で手に取る前は、少し固いイメージがありましたが、そんなこともなく最近の企業や学校でもかなり斬新なデザインと構成内容でアピールしてるのが見て取れました。特にデザイナーの遊び心も満載で、個人的には為になる本でした。
今回の書籍で注目したポイント
フラットデザイン
写真の使い方、文字組、アシライやアイコンに至るまで「フラットデザイン」が意識して作られています。近年はグラフィックでもよく見かけるようになりました。特にブランドイメージに比重においている場合は統一性を持たせるため、グラフィック・Web共にフラットデザインへの流れは自然なのかもしれません。
視覚効果
全体的に人物などを使った写真アレンジが目につきます。被写体の移り方や配色、構成で「強く印象に残る」ようにイメージ付けされ、そこにキャッチコピーを付加することにより印象の重ねがけがされるように思います。
文字組み
「フラットデザイン」に派生してしまいますが、特に 文字組はここ数年で劇的に変わったと思います。文字をわざと大きくしたり、見切れるぐらいギリギリの場所においたり、ポツンと空間に置いたりと斬新な組み方なものが目につきます。リード文は空間を大きく使った配置で動線が貼られていますし、わざと文字間や行間をあけて一つのオブジェクトのような要素を与えられているものもあります。数年前の文字組はテクスチャ効果や色をふんだんに使った、カラフルでドッシリしたものが多かっただけに、見比べてみると、その変わり方に驚きます。
最後に
全体的に時代の流れなのか「フラットデザイン」が意識されていました。それでも「リッチデザイン」が全くなくなった訳でもなく「フラットデザイン」に「リッチデザイン」が少しプラスされたようなデザインがよく使われているように思いました。
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